【大館のお祭り】神明社例祭に参加 | 9月10日11日の祭典情報

行事

大館市の代表的なお祭りとして挙げられるのが大館神明社の例祭です。

この記事では、大館神明社の例祭について紹介します。

 

大館神明社例祭とは

大館神明社の例祭は毎年9月10日、11日の二日間にわたって行われ、大館神明社の御神輿巡業(おみこしじゅんぎょう)と、重さ1トンを超える山車(やま)と呼ばれる町内講が大館市内を練り歩きます。

山車(やま)の上では大太鼓、小太鼓、笛、鐘、踊りによるお囃子(はやし)が披露されます。

これは神社に鎮座している神様に、お神輿や山車(やま)へうつって頂き、そのお神輿や山車(やま)でふだんお守りいただいている地域を巡行することで、神様のご神徳を各家々に与えて頂くかたちとなっています。

例祭では神様と人々が一体となってお祭りを祝います。

神様にお守りいただいている地域の活力を蘇らせ、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全を祈願し、感謝するのが例祭のお祭りです。

 


 

 


 

 

 

 

大館神明社例祭の歴史

大館神明社例祭の歴史は古く、大館神明社が現在の場所である中新明町に移されたのが1675年(延宝3年)であり、その時の例祭は、旧暦8月1日頃の3日間であったと云われています。

 

あきこ
あきこ

旧暦8月1日は現在でいうと9月初めの時期ですね。

大館神明社はかつては小館花という場所に鎮座していて、1675年に現在の場所に移されたという歴史があります。

明治3年の火災によってそれ以前の記録が失われてしまいましたが、小館花に鎮座していた時も例祭が行われていたと云われているので、長い歴史を持っているということになります。

それから230年ほど経った後、1910年(明治43年)に大館市で明治天皇の御巡幸(ごじゅんこう)が行われました。

御巡幸(ごじゅんこう)されたのが9月11日だったことから、その御巡幸(ごじゅんこう)を記念して大館神明社の例祭は9月10日、11日に開催されることとなりました。

御巡幸(ごじゅんこう)とは、天皇が各地を見回って歩くことです。

 

大正時代の山車

大正時代における大館祭典の山車です。

参考文献:思い出のアルバム大館

幕の中に笛・太鼓・三味線を奏でる人が入るので「はやし山」と呼ばれていました。

当時は山車を人が持ち上げ歩いていたため、奏者も歩きながら巡回していました。

上写真の右にある、人形を飾る置き山も名物でした。

 

 

 

 

余興奉納行事 日程~2024年度~

9月10日 ~宵宮~

開催場所 時刻 内容
大館神明社        12:30~    各町内講の集結         
  13:00~   奉告祭
 神明社にて執り行い、奉納演奏を行います
大町交差点 14:00~ かいこう囃子
 運行中にかち合った山車同士がお囃子を奏でお互いを称賛しながら運行中の無事を祈願します
 
大館神明社 18:00~ 宵宮祭
御成町二丁目 18:00~ 各町内講の集結
 御成町にライトアップした山車が並びます
  18:50~ 出陣式 各町内講の合同出発      
田町 19:30~ 田乃坂越え
 田町の坂を山車が一気に駆け上がります
大町ハチ公通り 20:30~ 大館ばやし饗宴
 山車が集まって各講が自慢のお囃子を奏でます

 

 

9月11日 ~本祭~

開催場所 時間 内容
大館神明社 8:30 ~ 9:15 例祭
大町ハチ公通り 12:20 ~ 12:50  曲げわっぱ太鼓演奏
 曲げわっぱ太鼓による演奏が行われます
大町ハチ公通り 13:00 ~ 13:50 稚児行列
 宮の杜神明こども園児たちによる稚児行列が行われます
大町ハチ公通り 13:30 ~ 14:25 絢爛ばやし
 各講が入れ替わりでパフォーマンスを披露します
秋田犬の里 18:00 ~ 19:30 駅前おはやし共演
 一成講、二丁目講、清豊講、四成講がお囃子を共演します
大町交差点 18:30 ~ 20:35 祭典祝い水
 8講が集まって行われる祭典のクライマックス
 円陣を組んだ各講の代表者が水に打たれます
 祝い水の後はお囃子合戦が行われます

 

各町内講の集結と奉告祭

 

大館神明社の敷地内に次々と山車(やま)が集まってきます。

ぎっしりです。

 

祭典祝い水

祝い水の神事が執り行われます。

大館神明社様に祝詞(のりと)を唱えていただく間、

多くの人でひしめきあっていますが、静まり返り神聖な空気につつまれます。

各山車の運行責任者が相撲をとります・・・が、勝負付かず

ということでお囃子の競演と、御水のかけ合いが始まります。

 

祭典祝い水の始まりは、その昔道路がまだ狭かった時代に遡ります。

山車が道路上で鉢合わせしたときに、先に行く行かないの交渉をした際、決裂して水をかけあったのが事の起こりと云われています。

現在はお祓いをしていただいた有難い御神水で、祭典のお互いの努力をたたえ合い、水によって身を清めています。

 


 

 

大館神明社 参拝 ~9月11日~

本祭9月11日に大館神明社を参拝しました。

拝殿の中を撮影させていただきました。

参拝時刻は11:50だったので、本祭の例祭が執り行わた後となっています。 

 

 

参加講一覧

◆山車の部◆

四成講・馬龍講・南神講・新連講・南正講・末廣講・一成講

清豊講・田豊講・曲げわっぱ講・辯天講・二丁目講・大豊講

◆神輿の部◆

長根講・水門講・有浦講・中神明講

 ※祭りのしおり45号による表示順 参照

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は大館神明社の例祭についてまとめました。

長い伝統を受け継ぎ、引き継がれてきたこのお祭りには、私たちのご先祖の魂が刻み込まれているような気がします。

普段は忘れがちな、敬神崇祖(神を敬い先祖を崇める心)の精神を思い出させてくれる行事ではないでしょうか。

 

大館市街地の西側に鎮座し、数百年ものあいだこの地を御守り続けていらっしゃる神様への感謝の心が、意識せずとも大館の人々をこのような例祭へと動かしているのだと思います。

もしかすると、見る人によってはどんちゃん騒ぎに見えるかもしれません。

どんちゃん騒ぎに見られてもいいのです、9月10日、11日は大雨が降ってもカンカン照りでもお囃子続け、踊り続け、山車(やま)をひくのです。

このご時世だからこそ祭典を通して一体感を感じ、自身のブロックをはずすことが必要なのではないでしょうか。

一心不乱に叩く大太鼓の音は空気を震わせ人の体に伝わります。

私はその音を聞くと自身の中にある邪気がすっとばされていく爽快さを感じます。

 

大館の人々の祈りの分子が震え鳴り響き、祈りの想いが共鳴した瞬間を幾度も見た二日間でした。