【大館】福徳弁財天と弁天神社

神社・寺院

秋田県大館市に鎮座している福徳弁財天弁天神社の紹介記事です。

 

福徳弁財天 ~参拝~

周りよりも低い場所に鎮座しており、東側を向いています。

鳥居に「平成二十一年七月十日建立」と記してありました。

平成二十一年というのは現在の鳥居が建立された年のことだと推測されます。

社(やしろ)の感じからするともっと古くから鎮座していたものと思われます。

社(やしろ)の横側に文字が刻まれていましたが風化して読み取ることができませんでした。

福徳弁財天は名前の通り、福と徳をもたらしてくれる神様です。

弁財天は七福神の1人で、唯一の女性です。

金運アップを始め、芸術開眼、商売繫盛、恋愛成就、長寿など幅広いご利益を授かれる万能の神様。

弁財天は水に関連している女神なので、水に囲まれた場所に祀られていることが多いとされています。

確かにここも昔は水場であったような雰囲気を感じます。

国道7号線(羽州街道)に並行している道路から入口があります。そこを下ります。

 

あるいは湧き水があった場所でしょうか。

 

神社に関する資料が見つけられなかったため、歴史や建立の由来が分かりませんでした。

ここからは私独自の考察となります。

福徳弁財天は東側を向いており、町内名で言うと弁天町に向いて鎮座しています。

神社自体が弁天町に含まれているかもしれません。

ところがこの「弁天町」とは通称名であって、正式な町内名は「大館」もしくは「幸町」なんです。

弁天町がないということは、このブログを書くにあたり地図で調べ初めて知りました。

どういうことでしょうか。

なぜ弁天町となったのでしょうか。

弁天町という通称名は明治時代になってから使われるようになりました。

考察1

 縁起が良いから。

 財を授けてくれる名前だからと考えられます。

 実際、当時の弁天通りは様々な商店が立ち並び、栄えた場所だったと聞いています。

考察2

 水の流れが通り沿いにあったのではと考えられます。

 東にある鳳凰山からの湧き水が市内を通り米代川へ合流する、そんな小川が弁天通りにも流れていました。

 現在も、当時は小川だったであろう用水路が市街の各所で確認することができます。

 9月に行われる神明社祭りで曳かれる山車の名前は弁天講であることから、弁天町という名前は大館の人々に親しまれている町名であることは確かです。

 

ところで


こちらは青森県の浅虫、湯ノ島です。


肉眼では鳥居が見えました。


弁財天宮がお祀りされています。


他、江ノ島も弁財天がお祀りされていることで有名ですよね。


弁財天はやはり水に縁がある神様のようです。


 

次は福徳弁財天に隣接している弁天神社文殊尊神社を紹介します。

弁天神社 文殊尊 ~参拝~

国道7号線と並行している道路をさらに西へ進むと、弁天神社文殊尊神社へ入る小道があります。

今度は上っていく道、周りよりも高い場所に鎮座しており、南側を向いています。

国道7号線からは本殿の後ろが見えるので、あの神社は何だろうと思う人もいるのではないでしょうか。

小道を上り、入口は石柱が建っています。

風化によってほとんど解読不能です。

うっすらと明治45年・・・世話人○○と、名前が刻まれていました。

弁天神社

文殊尊神社

弁天神社の隣は文殊尊神社が鎮座しています。

文殊菩薩は智慧を司る仏様で、物事の在り方を正しく判断する力を授けてくださいます

三人寄れば文殊の知恵」と言われていますね。

扁額(へんがく)の通り、卯年生まれの方々によって建立されたものと思われます。

卯年生まれの守り本尊は文殊菩薩となります。