【大館観光】鳥潟会館~おひなさま展~庭園は国指定名勝へ~

文化
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秋田県大館市にある「鳥潟会館」、今回は鳥潟会館で展示されているおひな様についてまとめました。

鳥潟会館の建造物は秋田県指定有形文化財に指定され、庭園は国指定名勝となっています。

この記事は2025年2月に訪問した際のものです。

2026年のおひなさま展は、鳥潟会館の臨時休館により中止となりました。

大量の積雪により、屋根からの落雪の危険があることから鳥潟会館の臨時休館の延長を余儀なくされました。

それに伴い、「おひなさま展」も中止となってしまいました。

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鳥潟会館とは

鳥潟会館とは旧鳥潟家住宅とその庭園のことをいいます。

旧鳥潟家住宅は、1760年代(江戸時代中頃)に建築されたもので、数寄屋(すきや)造りの建物となっています。

その後、1936年(昭和11年)、鳥潟家の第17代鳥潟隆三(とりがたりゅうぞう)氏が旧鳥潟家住宅と庭園を増改築しました。

京都帝国大学 名誉教授 医学博士

鳥潟隆三

鳥潟隆三氏が増改築した部分は京風の造りとなっており、鳥潟隆三氏のこだわりが建物や庭園のいたるところに見られる造りとなっています。

2011年(平成23年)、建造物が秋田県指定有形文化財に指定され、庭園が県指定名勝になりました。

そしてついに令和6年10月11日付けで、鳥潟会館庭園が正式に国指定名勝となりました。

鳥潟会館の庭園について詳しく知りたい方はコチラをどうぞ。

鳥潟家とは

鳥潟家は1600年代初めころから代々続いている名家で、花岡村の肝煎(きもいり)を務めました。

肝煎(きもいり)とは江戸時代の役職名で、村の開発、整備、神社仏閣への寄進などを行うなどの地域のために尽力、貢献する家のことです。

その土地や人々を管理する地主でもありました。

鳥潟家は大館地区のことだけでなく、国際的にも世の中のために貢献した人が多い家系です。

鳥潟隆三氏のほかに、学者として有名だった鳥潟右一氏や、文化の分野で欧州で人気者になった鳥潟小三吉さんが特に有名で功績を残しています。

おひなさま展

開催期間 ~ 2025年 ~

  • 開催期間:2/22(土)~3/2(日)
  • 月曜日休館(ただし、2/24(月)は開館し2/25(火)は休館)
  • 入館料無料

おひなさま展

訪問した日は2025年2月22日(土)、大館も寒波のまっ最中でした。

門をくぐり、邸宅までの広い庭園を歩きます。

どこを見ても雪の山、冬の厳しさを感じます。

扉を開け玄関に入ると、すぐにひな飾りが出迎えてくれます。

突然、目に入ってくる鮮やかなひな人形たちとその多さに驚きますよ。

雪がしんしんと降りつもる中にも関わらず、多くの訪問者が絶え間なく訪れていました。

展示されているおひな様は、有志の方から寄付されたものが多いとのこと。

昭和期のものが多く飾られていて、大正時代以前の古い年代のおひな様はないそうです。

昭和期に作られたものがメインといっても、数多くのひな飾りがあるのに、同じものって無いんですよね。

作り手の個性がそれぞれに反映されていて、その多様性が魅力的であり、楽しむことができる1つだと思います。

大広間にあがり最初に目に留まったのが「貝雛(かいびな)」です。

このおひな様はハマグリに布を着せて作ったものです。

ひな祭りといえば、ハマグリのお吸い物が有名ですね。

3月3日、「桃の節句」は、子供の健やかな成長を願う日として、縁起の良いお料理を用意してお祝いする日でもあります。

定番のお料理であるハマグリのお吸い物のハマグリは、2枚貝でぴったりと合う象徴として、良縁を願う意味が込められています。

そんな縁起の良いハマグリで作ったおひな様があるとは、ここで初めて見ることができました☆

純和風の家屋で飾られているおひな様たちは、みんな優しい幸せそうな顔立ちをしています。

こちらは昭和初期のおひな様で、お道具の中にミシンがありました。(右端)

作られたときの時代背景が感じられる一品です。

縁側の方も並べられています。

こちらはモダンな感じで、ピンク系のひな飾りですね。

帯作家さんの作品も飾られていました。

つまみ細工という伝統工芸品です。

おひな様の他にも普段は見ない工芸品を鑑賞することができました。

2025年は巳年ということで、このような小物も展示されていました。

巳さんが華やかになっていて良い感じ。

節句について ~おひな様飾りとは~

3月3日の桃の節句

3月3日はひな祭りというのは、日本人だったら誰でも知っているというほどの定番行事ですが、なぜおひな様を飾るのでしょうか。

なぜ3月3日なのでしょうか。

3月3日は、「桃の節句」とも呼ばれ、節句というのは季節の変わり目という意味があります。

気温・気候・湿気・寒気・暖気などが入り乱れるタイミングです。

それと共に私たちの気持ちを上げ下げさせるものでもあります。

心身不安定になりやすいということであり、厄とも言います。

そんなときおひな様を飾ることによって厄という災いをおひな様に受けてもらいます。

3月3日の桃の節句は女の子をお祝いする日として考えられていますが、それは江戸時代になってから広まった風習であって、本来は全ての人にとって厄や災いを取り払うという意味で重要な日になっています。

おひな様は身代わりになってくれる役目をもっているんですね。

なので、例えば子どもが作ったおひな様、ちょっとした飾り雛、絵などでも構わないのでおひな様を飾った方が良いのだそうです。

女の子がいなくても子供がいなくてもおひな様を飾った方が良いというのが元々の考え方です。

五節句(ごせっく)について

「桃の節句」の他にも代表的な節句は1年のうち5回あり、五節句(ごせっく)と呼ばれています。

どの節句もそれぞれに、重要な意味を持ちます。

 1月7日 七草の節句

 3月3日 桃の節句

 5月5日 端午(たんご)の節句

 7月7日 七夕の節句

 9月9日 重陽の節句・菊の節句

 

並べてあげると分かるように、奇数月と奇数日がそろっていますね。

昔々、中国では奇数月と奇数日が重なる日は特に運気が悪いとして魔や邪を祓う行事がおこなわれていました。

その風習が日本に伝来して、日本文化である農耕信仰や神道信仰と合体して、今のような祭りごとになったと言われています。(諸説あります)

桃の節句にかける願いごと

節句の中でも桃の節句は良縁に恵まれる願かけをするのに最適な日とされているようです。

良縁とは結婚相手だけでなく、大切な友人、仕事、上司部下、お金、住む場所など生活するにおいて大切なもののことを言います。

3月3日、この時期の旬の食べものや縁起の良い食べ物を味わいながら、どんなご縁にめぐまれるか思いめぐらしてみてはいかがでしょうか。

この時期の旬のものを取り入れることで良い流れにのれますようにと願う。

上記のことを知れば、こうなりたいと考えさせられる節目になり、ご縁について考えるきっかけになる日になるのではないかと思います。

鳥潟会館の基本情報

施設名鳥潟会館
住所〒017-0005
 秋田県大館市花岡町字根井下156      
TEL0186-46-1009
入館料無料
駐車場あり
20台以上も停められるスペースあります        
開館時間    4月~10月:9時~17時 最終入館は16時半まで
11月~3月:9時~16時 最終入館は15時半まで       
休館日月曜日・年末年始(12/29~1/3)
月曜日が祝日の時は翌火曜日休館 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は鳥潟会館で開催されるおひなさま展について紹介しました。

このような機会を通して、3月3日桃の節句について考えることができました。

昔の人たちが築き上げ、伝統として残してくれた暦(こよみ)というのは、後世の人々が幸せになってほしいという思いが込められているような気がします。

厄を祓いその土地を守り、幸せを願ってくれた昔の人たちの思い。

私も節句の行事をできる範囲で大切にしていきたいなと。 

鳥潟会館のおひな様展は3月2日(日)までとなります。

この時期にしか見られないおひな様たちをぜひ見に来てください。

そして素敵な桃の節句をお過ごしください。

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