【大館】鳥潟会館~おひなさま展~庭園は国指定名勝へ~

文化
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秋田県大館市にある「鳥潟会館」、今回は鳥潟会館で展示されているおひな様についてまとめました。

鳥潟会館の建造物は秋田県指定有形文化財に指定され、庭園は国指定名勝となっています。

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鳥潟会館とは

鳥潟会館とは旧鳥潟家住宅とその庭園のことをいいます。

旧鳥潟家住宅は、1760年代(江戸時代中頃)に建築されたもので、数寄屋(すきや)造りの建物となっています。

その後、1936年(昭和11年)、鳥潟家の第17代鳥潟隆三(とりがたりゅうぞう)氏が旧鳥潟家住宅と庭園を増改築しました。

鳥潟隆三氏が増改築した部分は京風の造りとなっており、鳥潟隆三氏のこだわりが建物や庭園のいたるところに見られる造りとなっています。

2011年(平成23年)、建造物が秋田県指定有形文化財に指定され、庭園が県指定名勝になりました。

そしてついに令和6年10月11日付けで、鳥潟会館庭園が正式に国指定名勝となりました。

鳥潟会館の庭園について詳しく知りたい方はコチラをどうぞ。

鳥潟家とは

鳥潟家は1600年代初めころから代々続いている名家で、花岡村の肝煎(きもいり)を務めました。

肝煎(きもいり)とは江戸時代の役職名で、村の開発、整備、神社仏閣への寄進などを行うなどの地域のために尽力、貢献する家のことです。

その土地や人々を管理する地主でもありました。

鳥潟家は学者を始め、多くの偉人を輩出した家系です。

おひなさま展

開催期間 ~ 2025年 ~

  • 開催期間:2/22(土)~3/2(日)
  • 月曜日休館(ただし、2/24(月)は開館し2/25(火)は休館)
  • 入館料無料

おひなさま展

訪問した日は2月22日(土)、大館も寒波の最中でした。

門をくぐり、邸宅までの広い庭園を歩きます。

どこを見ても雪の山、冬の厳しさを感じます。

扉を開け玄関に入ると、鮮やかなひな人形たちとその多さに圧倒されます。

雪がしんしんと降りつもる中、多くの訪問者が絶え間なく訪れていました。

展示されているおひな様は有志の方から寄付されたものが多いとのこと。

昭和期のものがメインとなっているのでそこまで古い年代のおひな様はないそうです。

ただ、メーカーや作る人、時代がそれぞれ違うので顔立ちや着物、飾りものなどの違いを楽しむことができます。

大広間にあがり最初に目に留まったのが「貝雛(かいびな)」です。

このおひな様はハマグリやアサリに布を着せて作ったものです。

ひな祭りといえば、子供の健やかな成長を願うためにいろいろな料理を用意して縁起をかつぎますが、ハマグリのお吸い物が有名ですね。

また昔は貝合わせと言って2枚貝になっているハマグリを切り離し、貝の内側に絵を描いて絵合わせ遊びをする風習がありました。

このようにひな祭りとハマグリというのは深い結びつきがあって、良縁や強いつながりの象徴として大切に伝えられてきました。

ハマグリで作るひな人形もこのような風習からできたものだと思われます。

純和風の家屋で見られるおひな様たち、どれも優しい幸せそうな顔立ちをしています。

こちらは昭和初期のおひな様で、お道具の中にミシンがありました。(右端)

めずらしいかもしれません。

帯作家さんの作品です。

つまみ細工というようです。

おひな様の他にもこのような伝統工芸品を見ることができます。

桃の節句 ~おひな様飾りとは~

ひな祭りは3月3日に女の子の健やかな成長と幸せを願ってお祝いする行事として広く知られています。

「桃の節句」とも呼ばれ、季節の変わり目という意味があり、この日に祭りごとをすることによって無病息災などの厄や災いを祓う風習が昔からあります。

「桃の節句」の他にも代表的な節句は1年のうち5回あり、節句(ごせっく)と呼ばれそれぞれ重要な意味を持ちます。

 1月7日 七草の節句

 3月3日 桃の節句

 5月5日 端午(たんご)の節句

 7月7日 七夕の節句

 9月9日 重陽の節句・菊の節句

 

並べてあげると分かるように、奇数月と奇数日がそろっていますね。

昔々、中国では奇数月と奇数日が重なる日は特に運気が悪いとして魔や邪を祓う行事がおこなわれていました。

その風習が日本に伝来し日本文化である農耕信仰や神道信仰と合体して今のような祭りごとになったと言われています。(諸説あります)

さて、3月3日の桃の節句は女の子をお祝いする日として考えられがちですが、実は全ての人にとって厄や災いを取り払うという意味で重要な日になっています。

上述の通り、節句というのは季節の変わり目であり、気温・気候・湿気・寒気・暖気などが入り乱れるタイミングです。

それと共に私たちの気持ちを上げ下げさせるものでもあります。

心身不安定になりやすいということでしょうか、それは厄とも言います。

そんなときおひな様を飾ることによって厄という災いをおひな様に受けてもらいます。

おひな様は身代わりになってくれる役目をもっているんですね。

なので、例えば子どもが作ったおひな様、ちょっとした飾り雛、絵などでも構わないのでおひな様を飾ると厄が家そのものや人、大切にしているものに取り付くことを防げると言われています。

ですから女の子がいなくても子供がいなくてもおひな様を飾った方が良いと考えられています。

また節句の中でも桃の節句は良縁に恵まれる願かけをするのに最適な日とされているようです。

良縁とは結婚相手だけでなく、大切な友人、仕事、上司部下お金、住む場所など生活するにおいて大切なものの存在、その存在との結びつきのことを言います。

3月3日、この時期の旬の食べものや縁起を担ぐ食べ物を味わいながら、どんなご縁にめぐまれるか思いめぐらす。

この時期の旬のものを取り入れることで良い流れにのることを願う。

上記のことを知れば、こうなりたいと願う節目になり、ご縁について考えるきっかけになる日になるのではないかと思います。

鳥潟会館の基本情報

  • 入館料無料
  • 会館時間:9:00~17:00(11月~3月は9:00~16:00)
  • TEL:0186-46-1009
  • 住所:017-0005 秋田県大館市花岡町字根井下156
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日のときは翌日)、年末年始

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は鳥潟会館で開催されるおひなさま展について紹介しました。

それと共に3月3日桃の節句について考えることができました。

昔の人たちが築き上げ、伝統として残してくれた暦(こよみ)というのは、後世の人々が幸せになってほしいという思いが込められているような気がします。

厄を祓いその土地を守り、幸せを願ってくれた昔の人たちの思い。

私も節句の行事をできる範囲で大切にしていきたいと思いました。 

鳥潟会館のおひな様展は3月2日(日)までとなります。

この時期にしか見られないおひな様たちをぜひ見に来てください。

そして素敵な桃の節句をお過ごしください!