秋田県大館市の市街地に鎮座している「大館八幡神社」。
大館八幡神社は、1610年に佐竹氏の家来である小場義成(よしなり)によって建立され、その歴史的価値の高さから、国指定重要文化財にも登録されている由緒正しき神社です。
「勝負運を上げたい」
「受験や就職の合格祈願をしたい」
という方に向けて、今回は大館八幡神社の歴史や強力なご利益、珍しい犬の狛犬などの見どころ、アクセス方法までを分かりやすく解説します!
大館八幡神社とは?歴史と国指定重要文化財の魅力
大館城主「小場義成」による創建(1610年)
大館八幡神社が創建されたのは、江戸時代初期の1610年(慶長15年)。
茨城県(常陸国)から秋田藩主・佐竹氏に従って秋田へ移り、大館城の初代城主となった小場義成(おば よしなり)によって建立されました。
大館八幡神社は、当時、佐竹氏が常陸国(ひたちのくに)の藩主であったときに、氏神様として崇敬していた「若宮八幡宮」から御霊(みたま)を分霊されたものです。
さらには、この「若宮八幡宮」は、鎌倉の鶴岡八幡宮から御霊を分霊されたものです。
大館八幡神社は、鎌倉武士の信仰を集めた鶴岡八幡宮の血を引く、由緒正しき八幡様なのです。

常陸太田氏 若宮八幡宮
久慈地方神社総代会 HPより

鎌倉 鶴岡八幡宮
大館城主「佐竹義武」による2代目創建(1687年)

手前が正八幡宮・奥が若宮八幡宮
大館八幡神社は、もともとは大館城の敷地内(桂城公園)にありましたが、1658年に2代目大館城主の小場義易(おば よしやす)によって現在の地へと遷(うつ)されました。
1687年、4代目大館城主・佐竹義武(さたけよしたけ)が、新しく八幡宮を建立したことにより、大館八幡神社は「正八幡宮」と「若宮八幡宮」の2つの社殿が並ぶ珍しい構造の神社が完成しました。
杉材を使用している神殿には、当時の名工たちの高い技術が施された彫刻や飾りが残っています。
400年近く前(江戸時代の初期)の姿を今に伝える神社は秋田県内でもめずらしく、その歴史的・芸術的価値が評価され、1990年には国指定重要文化財に指定されました。
大館八幡神社のご祭神(かみさま)とご利益
全国で数多くある神社の1つとして有名な「八幡神社(八幡様)」
八幡様は古くから「武士の守護神」として信仰されてきた歴史があり、現代でも勝負ごと・合格祈願・就職成就・選挙当選など、人生の大切な節目をむかえるときには、多くの参拝客が訪れています。
では、大館八幡神社に祀られている神さまをご紹介します。
応神(おうじん)天皇~勝負運・合格祈願の象徴~

応神(おうじん)天皇
八幡神社の起源は古代日本にまで遡ります。
ご祭神である応神天皇(おうじんてんのう)/ほんだわけのみこと」は、第15代天皇であり、実在した可能性が高い最古の天皇の一人(古墳時代)とされています。
あの日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祖父に持つ血筋です。
応神天皇の時代には大陸から優れた文化や技術が日本へ伝わり、国が大きく発展したことから、「平和と繁栄」「国家安泰」の神様として崇められました。
この圧倒的な国力の発展を遂げたバックグラウンドが、のちに武士たちから「勝負強さの象徴」として信仰される起源となりました。
神功皇后(じんぐうこうごう)~武勇伝と母性の象徴~

神功皇后(じんぐうこうごう)
応神天皇の母親であり、共に祀られているのが神功皇后(気長足姫尊/おきながたらしひめのみこと)です。
第14代仲哀(ちゅうあい)天皇のお后(きさき)であり、神がかり的な霊力を持つ巫女のような存在でもありました。
数々の勇ましい武勇伝を残しており、邪馬台国の卑弥呼だったとか、卑弥呼のライバルであった説もあるほど。
日本初の紙幣(明治14年発行の改造1円券)の肖像画に選ばれたことからも、かつての人気の高さが伺えます。

明治14年 改造1円券
日本で最初の紙幣が発行されたときに肖像画となったのが、この神功皇后でした。
それほどかつては有名な神さまでしたが、戦後、諸事情により以前ほど取り上げられることがなくなりました。
夫の崩御後には、神功皇后が自ら軍を率い、朝廷に従わなかったクマソ(熊襲)民族を平定。
さらに、妊娠しているのにも関わらず朝鮮半島へ渡り、新羅、百済、高麗を統治したという驚くべき伝説が語り継がれています。
このような武勇伝と、過酷な状況で無事に出産を迎えたエピソードから、現代では勝負運だけでなく「安産」や「子育て」の神様としても厚く信仰されています。
八幡神社の歴史
総本宮・宇佐神宮
八幡神社は全国に4万社あまりある神社で、全国各地で出会える神さまですが、その総本宮は宇佐神宮となります。
宇佐神宮は大分県宇佐市にあり、宗像三女神(むなかたさんじょしん)が降りた聖地です。
総本宮・宇佐神宮に祀られている神さま。
・八幡大神(はちまんおおかみ) – 応神天皇、ほんだわけのみこと
・神功皇后(じんぐうこうごう) – おきながたらしひめのみこと
・比売大神(ひめおおかみ) – 宗像三女神
天皇家から武士庶民の守り神へ
八幡さまは最初は天皇家の守り神という存在でしたが、鎌倉時代になり源氏一族が自分たちの氏神様として鶴岡八幡宮が建立されてから八幡神社は全国に広がりました。
全国に広まった八幡神社は、その地域に根差した神社となり、武士をはじめ多くの庶民に信仰される神さまとなりました。
大館八幡神社~参拝~





大変古い時代を感じさせる狛犬です。


全国的にも珍しい「犬の狛犬」が鎮座しています。
その愛らしい姿の狛犬は、おそらく秋田犬。
秋田犬のふるさとである大館ならではの、ユニークな狛犬です。

扉には錠がかかっていて開きませんでしたので、外から拝殿内を撮りました。

高台にあるので、市街地の北側が見わたせます。

基本情報
| 神社名 | 大館八幡神社 |
| 住所 | 秋田県大館市字八幡1 |
| 駐車場 | 駐車場あり 大館八幡こども園が敷地内にあります |


