【大館】ニプロハチ公ドームの魅力を知る

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ニプロハチ公ドームとは

秋田県大館市にあるニプロハチ公ドームの紹介記事です。

ニプロハチ公ドームは、1997年(平成9年)に世界最大級の木造ドームとして建設されました。

建設された当時は「樹海ドーム」という名称でしたが、施設命名権契約(ネーミングライツ)により、2017年4月からは「ニプロハチ公ドーム」という名称で親しまれています。

施設命名権(ネーミングライツ)とは、公共施設の命名権を企業が買うビジネスのことで、スポーツ施設やイベントなどの名前に企業名や社名ブランドを付けることができます。

ドームが建設されてからはスポーツやレクリエーション、各種イベントやコンサートとさまざまな用途で使われており、大館市民にとってドームは重要な存在となっています。

ニプロハチ公ドームならではの特徴

木造世界最大級のドームと楕円の形

ニプロハチ公ドームといえばまずはその外観、流線形であることです。

卵をたて半分にカットしたような楕円の形をしています。

どこから見ても左右対称、という形ではないんですね。

楕円形になったのには理由があって、大館は日本海側から吹く風が頻繁にあり、ドーム周辺もまた強い風が吹くことが多くみられます。

特に冬期間は暴風雪となる事態が多くみられます。

このような暴風に効率よく対応するため、ドームは楕円形にデザインされました。

特に冬の間は日本海側からの風を受け流すことで、雪の吹き溜まりを作らないことが実現できています。

次はドームの内部です。

一番長いところの直径は178mと、2025年現在、世界最大級の多目的木造ドームとされています。

ドーム自体の床面積は24,672㎡、球場面積は12,915㎡となっており、野球の公式戦が開催できるように設計、建築されました。

ちなみに東京ドームの球場面積は13,000㎡です。

東京ドームよりも若干小さい球場ということでしょうか。

両翼90 m、中堅120 m、プロ野球の一軍の公式戦は行われたことはありませんが、イースタンリーグのオープン戦日米大学野球等の硬式野球の公式戦が開催されています。

ニプロハチ公ドームの概要 

 〇敷地面積:130,940㎡

 〇建物内床面積:24,672㎡

 〇球場面積:12,915㎡

 〇最高高さ:52m

 〇外形寸法:卵型:178m × 157m

 〇収容人数:席数は5,040席、キャパシティ約15,000人

高度な技術 ~ 秋田杉を使ったトラス構造 ~

ニプロハチ公ドームには樹齢60年以上(直径20㎝以上)の秋田県県北産の秋田杉が約25,000本も使われています

ドームの構造を、秋田杉で作った大断面集成材(だいだんめんしゅうせいざい)屋根トラスというんだそうです。

まず大断面集成材(だいだんめんしゅうせいざい)とはなんでしょう。

集成材とは、複数の木材を集めて作られている木材のことです。

天然の木から割れや節などの建築に向かない部分を取り除き、一定の大きさに切って乾燥させ、接着剤で貼り合わせた加工木材のことです。

よって大断面集成材はより大きな加工を施した集成材のことで、大規模な建築物に利用されています。

上写真が集成材を使用した建築物です。

現在の建築物の多くが集成材を使用しているそうです。

集成材を使うメリットとしては、

 ・強度と耐久性に優れていること

 ・自由にサイズ対応できること

があげられます。

また屋根トラスとはなんでしょうか。

トラスとは、建物を組み立てる際に使う技法で、部材を三角形になるように組む構造のことです。

三角形に組むことで、部材の負担を軽くし強い建造物を構築することができます。

屋根や橋、タワーに活用されています。

以上のことから

大断面集成材(だいだんめんしゅうせいざい)の屋根トラスとは・・・

加工した大規模木材を三角形に組み立てた建築物、ということなんですね。

屋根トラスは縦軸と横軸によって卵型のアーチに組まれています。

集成材の長さが一本ごとに異なっているのに加えて、集成材を組み込む角度もまた場所によってそれぞれ異なるため、非常に高い技術力を必要としました。

充分な強度が保たれているのかを3次元コンピューターグラフィックスを利用し、強度計算された上でドームは設計されました。

高度な技術 ~ 屋根を覆うテフロン膜 ~

高度な技術は大断面集成材(だいだんめんしゅうせいざい)屋根トラスだけではありません。

ドームの屋根を覆っている膜もまた、高度な技術が取り入れられています。

この膜、大きな建造物の屋根がこんなに薄いの!?ってぐらい薄い膜です。

サンプルがあったので触ってみると、予想以上に内膜と外膜の感触が違いました。

内膜は柔らかく薄くすべすべに近い手触り。

外膜は固くて厚く、ごあごあした手触りでした。

膜はテフロン膜という膜で、

 ・透光性に優れていること

 ・防火性能に優れていること

 ・汚れや誇りが付きにくく、耐久性に優れていること

といった特徴があることから使用されています。

特に透光性には力を注いだそうで、太陽の光をできる限り取り込み、明るい空間を保つことができています。

テフロンと聞けば・・・テフロン加工のフライパンを思い浮かべる筆者です。

テフロンとはすべり性、粘着の防止、耐熱性、耐摩耗、絶縁性などに優れたプラスチックのことです。

よってテフロン膜とは光を透過しやすい膜にテフロンを加工した膜なんですね。

テフロン加工をしたからこそ、ドーム内の明るさを実現できているんですね。

もちろん内部の光を外に透過しやすい利点もあるので、夜は内部の照明によりドームが白く美しく浮かび上がります。

ドームよりも少し高いところに位置する観音堂の道路から見える夜のドームもまたキレイです。

高度な技術 ~ 2重に覆われた屋根膜 ~

ニプロハチ公ドームの屋根膜は2重膜構造となっています。

それは、冬の降雪量が多い時期に屋根に積もった雪をスムーズに落とすためです。

ドームの形は楕円形でできているため、基本的には屋根に雪が溜まらない構造になっているものの、一番上の部分などは傾斜角度が小さく雪が滑り落ちにくい部分があります。

また日本海側や北側から吹き付ける冷たい風によって凍結し、雪が滑り落ちにくい場合があります。

このような場合、2重膜構造がたいへん役に立ちます。

上図のように、空調機からの温かい空気を内側膜と外側膜の間に送ることによって屋根が温まり、雪を落とすことができるわけです。

もう1つ、2重膜構造による利点があってそれは冬期間の結露対策です。

厳しい寒さで屋根の温度が低下し外膜に結露が発生した場合、結露の水を内側膜が受けるため、水滴によるトラブルがないことです。

ちなみに内側膜で受けた結露の水はドームの端側で排水される造りとなっています。

夏季の自然換気

ニプロハチ公ドームの外周には、足元の部分に大きなサッシ窓が設けられています。

夏の暑い時期やイベント時で人口密度が高くなった場合、サッシ窓を開けてドーム内に風を取り込みます。

この際の取り込んだ風はドーム池で冷やされた風になります。

またドームのてっぺんは熱を逃がすための開口窓があります。

よってドーム池で冷やされた涼しい風がサッシから取り込まれれ、ドーム内で気流を起こし、熱い空気はてっぺんの窓から放出するといった構造になってります。

冷房機を用いず自然の力を利用しドーム内の空気を冷却することができています。

効率の良い換気でとても省エネですね!

これは夏にドーム内にいると体感できます。

風の流れのイメージ

AIカメラによる自動撮影

ニプロハチ公ドームにはAIカメラが設置されていて、野球の試合を自動で撮影しWEBサイトで配信を行うというシステムを実現しています。

なのでその時会場に行けなくてもスマートフォンやPCなどの媒体からリアルタイムで試合中継を観戦することができるというわけです。

またリアルタイムだけでなく過去の試合も見返すことができるよう、1試合ずつアーカイブされているんです。

AIカメラによるアーカイブはこちら☆

AIカメラはバックネット側とセンター側の2台設置しているので、2つのアングルから野球を観戦することができます。

アングルの切り替えも自動で行っているそうです。

このAIカメラは、ドームに隣接しているタクミアリーナにも設置されていて、バスケットボールの試合もやはり自動撮影しています。

特にAIカメラの正確さが顕著にあらわれているのがバスケットボールの試合。

絶えず動いている試合中の選手の動きを自動で追いかけ編集し、映像配信までしてくれるというまさに未来型のシステムとなっています。

メリットとしては大幅なコスト削減。

と、あとやはり観戦している人自身が撮影しなくても良いということですね。

例えば子供など家族、友人の試合を応援する場合、撮影することに気持ちが行きがちになりませんか?

できることなら試合を目で見て応援したいと思っていることでしょう。

AIカメラが撮影したものを後で見れるのならば、応援に専念できると思います。

このような画期的なAI技術がニプロハチ公ドームに取り入れられています。

またAI無人野球中継システムは日本で初めての導入された事例でもあります。

ちなみに野球中継、アーカイブともに無料で視聴することがきます。

ホームベース側に設置されているAIカメラです。

ドームの人工池と地下水の役割

ニプロハチ公ドームの南側には人工のドーム池が設置されています。

大きな建物、レクリエーション施設の傍(かたわ)らに水場があるっていいですよね。

なんとなく水面をながめてしまうし、大勢の人が集まっているときなど一息つける空間であると思います。

あ、魚が跳ねた! みたいな。

いやいや、このドーム池はそれだけのためにあるのではないんです。

あらゆる面で大切な役割を果たすため、計画的に設置されました。

ドーム池は100%の雨水から成り立っています。

これはドーム敷地内に降る雨水をドーム池に集まるような構造になっているからで、飲料水以外での水の利用ができるようなろ過装置が動いています。

ドーム池に貯蓄された雨水は非常時用、防火用水に仕えるよう整備されています。

また地下水はトイレ洗浄水、空調機の冷房水、植物への散水等々に利用されています。

以上のことより、上水道の使用料を低くすることを実現できているそうです。

木造ドーム紹介

ニプロハチ公ドームのように、木造で建築されているドームの一例を紹介します。

木造の温もりが感じられる素敵なドームとなっています。

出雲ドーム

日本で初めて作られた多目的木造ドームです。

建設年:1992年(平成4年)

最長直径:145m

最高高さ:53.9m

ニプロハチ公ドームの基本情報

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回はニプロハチ公ドームの特徴や造りなどの概要についてまとめました。

そしてこのドームは大館市民にとって次のように利用されています。

1.野球をはじめ、サッカー、テニスの試合、学校の運動会が開催され、スポーツを通じて人々が活気づく最高のスポーツ施設である。

雨などの天候に影響されないので、地元の未就学施設から高校まで運動会に利用されています。

2.きりたんぽ祭りや産業祭、種苗交換会、各種展示会などの文化的なイベントに利用される施設である。

3.有名なアーティストがコンサートを行うにあたって、リハーサルをする会場となっている。

アーティストさん本人がリハに来たとしても近隣住民はパパラッチしない、他言しない。

そんなところがアーティストさんにとって居心地の良い場所と感じられ、何度も訪れてくれるのなら嬉しいですね。

4.また災害時の避難所としての役割を果たしている。

大規模な災害が発生した場合には、多くの人々を収容できる場所として設計され、市民の安全を守るための重要なインフラでもあります。

以上のことからニプロハチ公ドームは大館市民にとってな不可欠な存在。

なんか・・・まとめをざっと思いつくままに並べましたが、まとめますとね、ニプロハチ公ドームもまた大館市民に愛されている存在なのだと思ったのです。