秋田県大館市にある桂城公園の紹介記事です。
桂城公園とは
桂城公園は大館市の中心部にある公園で、大館市役所に隣接しています。
桂城公園にはその昔、「大館城」というお城がありました。
その時代の武将が大館地区を治めるとともに、大館城はその武将のものになり、武将の権力を象徴する場所でもありました。
時代は流れ江戸時代の末期、戊辰戦争によってお城は無くなります。
昭和の中頃に公園として大改修されました。
昔から大館地方の中心として存在している桂城公園ですが、春の大館桜まつりも桂城公園で開催されます。
桂城公園には140本の桜があり、大館桜まつりの期間は露店がならび、ライトアップで夜桜を楽しんだりと、お花見のシーズンは特に多くの人々で賑わいます。
広い駐車場完備、子供が遊べる遊具があり、大館の北側を一望できる遊歩道あり、と、誰でも気軽に立ち寄れる公園です。
桂城公園の歴史 ~大館城から桂城公園へ~
桂城公園はもともとは大館城というお城があった場所でした。
大館城は、1500年頃(室町時代後期)に山梨地方から一族を連れてきた浅利則頼(あさりのりより)の子孫である浅利勝頼(あさりかつより)によって建てられたお城です。
世の中が戦国時代へと入っていくとともに大館地方も権力争いが激しくなっていきます。
それまで浅利氏が治めていたところに、安倍氏が入ってきて戦ったり、秋田氏に攻められたりなどの浅利氏と部外者との攻防戦が続きます。
結局浅利氏は滅ぼされ、1598年、秋田氏が大館城を手に入れる結果となりました。
それからわずか2年後の1600年、天下分けめの関ケ原の戦いが起こります。
関ケ原の戦いで徳川軍に加勢しなかった佐竹氏は、信頼を失ったとして常盤国(茨城)から出羽国(秋田)に飛ばされます。
で、秋田氏はというと常盤国(茨城)に移動させられることになりました。
1610年、佐竹西家が大館城の城主となりました。
佐竹西家は戊辰戦争が起こるまでの259年間11代にわたって大館城の城主を務めました。
1868年、戊辰戦争が始まると大館地方も激戦地区となります。
新政府軍側に付いた大館軍でしたが、旧幕府軍である南部軍の攻撃によって大館城の城主佐竹大和(さたけやまと)はお城に火を放ちました。
こうして大館城は落城しました。
明治維新後の1872年、近代教育が始まりまります。
「一般の人民、必ず不学の人なからしめんことを(教育を受ける権利、義務がある)」という国民教育のもと、桂城公園にも明治7年(1874年)大館尋常高等小学校が建設されました。
その後、昭和初期に小学校が移転されたタイミングで桂城公園として整備されました。
桂城公園になってからは、市民体育館や市民プールが建設されたりなど、その時代に合わせて姿を変え、大館市民にとって必要な場所とされてきました。
シロヤナギの大木
桂城公園にあるシロヤナギ、私のお気に入りの一枚です。

推定樹齢200年、日本で最大級のヤナギの木とされています。
明治35年(1902年)、小学校が建設された際に、風による砂ぼこりを防ぐために、このシロヤナギがを移植したと伝えられています。
いったいどこから移植された木だったのでしょうか。
科学的には樹齢200年とされ、明治35年だと今から約120年前ですから、当時、樹齢80年のシロヤナギを移植したということなんですね。
太くねじれた幹と横へ上へと伸びる枝、風になびく葉っぱ…とても神秘的な空間に入っているような感じがします。
心身をいやすパワースポットと言えるかもしれません。
春の新緑、春風にふわふわたなびく葉っぱ、暑い夏の力強さと清々しさ、秋の葉がカラカラ音を立てて落ちる音、冬に見られる枝木のシルエット…
いつの、どんな姿も好きです。
この記事の見出し写真は冬のシロヤナギにしてみました。
現在、木の周りには柵が設置されているため、木に触れることはできません。
ただ、柵の所に立つとシロヤナギの大木の真下に入った感覚になりますよ。
この場所で、落ち着いた時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか?
子どもの遊び場
遊具がそろっていて、連日のように子供たちが遊んでいます。
また、秋田犬博物館や石田ローズガーデンへ歩いて行けるので、大館市内のこども園の遠足コースだったり、小学校のイベント等にも利用されている場所になっています。
近くにコンビニがあるのでお昼をまたいで遊ぶこともしばしば。
市内なので郊外の公園よりも暖かいなと感じます。

春の桜まつり
市役所の前に、水遊びができる場所があります。
水の深さは20センチほどなので、小さなお子さんが水遊びするのに適していると思います。
屋根付きのベンチがあるので暑い日でも安心して利用できますね。

夏の水遊び
秋は紅葉がきれいです。
桜の葉、黄色いイチョウの葉、真っ赤な紅葉の葉で地面が敷き詰められます。

秋の紅葉
開催されるイベント
大館桜まつり
4月中旬から4月下旬ころ、桜まつりが開催されます。
桜まつりの期間は、露店が並び、ステージイベントが開催されるなど、多くの花見客が訪れ賑わいます。
桜まつりの開催期間は、桜の開花状況に影響されますが、おおよそは4月下旬頃から。
2025年の開催期間は、4月18日(金)~5月3日(日)でした。
次年度が分かったら随時お知らせしますね!


上も前も後ろも桜、足元はピンク色の花びらがヒラヒラと。
黒い幹とピンク色のコントラストが素敵です。
桜は咲いていても風が強かったり、急に寒くなったりするので上着を持ってお越しください。
秋田犬本部展(秋田犬コンテスト)
秋田犬本部展という秋田犬の容姿などを競う大会が毎年5月3日に開催されます。

出場した秋田犬が秋田犬標準に定まった姿をしているか年齢別と性別で分けられた上で競われます。
秋田犬標準とは日本犬保存会や秋田犬保存会のもと、昭和13年に定められたものです。
足の長さ、耳がピンと立っているか、しっぽがくるりと巻き付いているかを審査基準にしています。
秋田犬本部展は桂城公園内で行われ、誰でも見学することができます。

幼犬の部、成年の部など年齢を6段階に分けて審査を行います。
審査に入ると飼い主さんの緊張感が伝わってきます。
大勢の見物客でにぎわい秋田犬同士が近づく中、犬たちは吠えることも怯えることもなく静かに自分の空気でたたずんでいます。
色々な秋田犬に会えるので秋田犬ファンは訪れる価値がありますよ!

飼い主さんに許可をいただいて撮影させていただきました♡

大館城跡地と公園散策

桂城公園の案内図


大館市役所は桂城公園の敷地内にあります。
2021年5月に新しい市役所となり、とてもスッキリとしたかっこいいデザインの建物となりました。
駐車場の整備も進められ、2025年3月末に工事が完了しました。
一般車の他、路線バス乗り入れスペースがあり、約100台分の駐車ができるようになっています。
市役所の中も素敵な空間が取り込まれており、十和田石や秋田杉を使用していることから地産地消を考慮した建物であることが分かります。
高い天井に外の光が入ってくるため待つストレスが無くなるし、手続き案内も分かりやすいし快適です。

公園入り口前にも秋田犬像があります。
2025年3月末の駐車場完工と一緒にお披露目されていました。



公園入り口には噴水、入口手前右がお濠(ほり)の跡地です。


公園の北側から大館を一望、ここから先は急勾配で下がります。
少し先は長木川が横断しています。
大館はアップダウンの多い街だなと思っていましたが、この場所にお城が建ったのは大館の地形があるからなんですね。

公園内には銅像や記念碑が並んでいます。
「のびゆく大館」犬と子犬を抱っこしている少女像は可愛らしいです。

こちらも秋田犬の像ですね、これもこっち見ててかわいい。
近くの観光スポット
【秋田犬会館】
桂城公園から続いている赤いたいこ橋を渡ってすぐにの所には、「秋田犬会館」があります。
ここでは、秋田犬の生態系や歴史などを説明している資料が展示されています。
秋田犬に興味がある方はおすすめしたい博物館です。
また、本物の秋田犬にも会える場所です。
【石田バラ園・ローズガーデン】
5月末から6月中旬までが見ごろ、と、観光時期に限りがありますが、ぜひ訪れてほしい場所です。
500種類ものバラと、イングリッシュガーデン造りの庭、カフェも入っています。
桂城公園から徒歩3分、秋田犬会館の並びにあります。

【桜櫓館(おうろかん)】は桂城公園に隣接している歴史のある建物です。
1999年、国登録有形文化財に登録された、今では本当に珍しい昭和初期の木造建築物です。
こちらもオープンカフェがありますので、桂城公園で散策した後などいかがでしょうか。

まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は桂城公園についてまとめました。

武将のお城が建ち戊辰戦争での激しい戦火に合った後は、小学校や保育園へと変わる。
桂城公園として整備され、市民プールや市民体育館があったときもありました。
その時代に合わせて変化している桂城公園ですが、シロヤナギの大木は何も変わらずにいたり。
私自身、幼少の頃から桂城公園で遊び、シロヤナギの木をスケッチしたり、高校生の時は友達と語り合った思い出のある場所です。
そして今は子どもたちを連れて遊びに訪れています。
赤い橋を渡り「秋田犬会館」の犬を見て、春は「石田ローズガーデン」へ行く。
というコースがおすすめです。
以上、誰でも気軽に立ち寄れて、人々の憩いの時間を過ごせる桂城公園を紹介しました!
基本情報
・〒017-0089 秋田県大館市字中城
・お問い合わせ 大館市産業部 観光課
TEL:0186-43-7072 FAX:0186-48-6668





