今回は、秋田県大館市の旧小坂鉄道に造られた「あじさいレールロード」についてまとめました。
あじさいレールロードとは
岱野(たいの)駅前プロジェクトの発足
かつて、大館市と小坂町を結んでいた「小坂鉄道」。
しかし、時代の流れとともにその役割を終え、現在では廃線となり「旧小坂鉄道」として残っています。
そのレール上に
「あじさいを植えよう!」
と、声を上げたのが、旧小坂鉄道「岱野駅」地域に暮らす方々でした。
ということで、
令和元年度「あじさいレールロード10年プラン」が発足しました。

岱野駅前プロジェクト
その内容とは、
10年間かけてレールの両側に3000本のあじさいを植樹し、素晴らしい景観を作る
というものです。
計画の進展とあじさいの植樹について

令和元年からスタートしたこのプロジェクトは、地域の景観を良くするための活動で集う場所、憩いの場所となっています。
あじさいの植樹活動は年々大きくなり、着実に進められています。
経緯としては
1.近隣住民への説明会、土壌調査や試験的な植樹
2.令和3年 400本のあじさいを植樹
3.令和4年 600本のあじさいを植樹
4.令和5年 1000本のあじさいを植樹
5.令和6年 244本のあじさいを植樹
6.令和7年 200本のあじさいを植樹
7.令和8年5月時点で、およそ2400本のあじさいを植樹済み、美しい景観を見せている
このプロジェクトは、一部の地域住民だけでなく、近隣にあるニプロハチ公ドームやタクミアリーナに大会などで、市外県外から来る人々にも癒しを送るものへとなりつつあります。

小坂鉄道とは
小坂鉄道の誕生と役割
小坂町は鉱山で有名な町で、様々な鉱山物が採掘されました。
その始まりは江戸の末期から。

明治時代になり、この鉱石を運ぶために建設されたのが小坂鉄道です。
明治時代の後半、大館市と小坂町を結ぶルートが開通すると、小坂町はいよいよ日本三大鉱山の1つとして発展していきます。
また、鉱山物を輸送するだけでなく、地域住民の生活にも大きな影響を与えました。
沿線にはいくつかの駅が設けられ、地域の人々はこの通勤や通学、買い物などをするために、鉄道を利用して日常生活を支えました。

小坂レールパーク資料館より
小坂鉄道の廃線とその後

しかしながら、時代の流れとともに自動車やトラック輸送が主流となり、小坂鉄道の役割は徐々に縮小していきました。
鉱山資源の需要減少やコスト面での課題も重なり、最終的には廃線となりました。
ただ、廃線となった現在でも、一部の路線や施設は観光価値があるとして整備されて、鉄道ファンや、レジャー目的で訪問される場所となっています。


大館・小坂鉄道 レールバイク

小坂町 小坂鉄道レールパーク
小坂鉄道が残したもの

小坂鉄道がまだ運行していた頃、私が子供の頃、小坂まで電車で行った記憶があります。
季節は初夏で、景色がとても綺麗だったと存じています。
この電車に毎日乗っている人がうらやましいと、そのとき思いました。
そして、大館~小坂の電車から見える景色を覚えている人は、今でも少なくないと思います。
この地域の人々にとって、”ただのインフラ”を超える存在としている小坂鉄道。
小坂鉄道は、今でも地域の人々の記憶に残っているんですね!
あじさいレールロードのイベント
あじさい祭り
6月末頃に開かれるあじさい祭りには主に地域の人が集まります
第1部:植樹祭
第2部:各種イベント
植樹祭
プロジェクトチームが、あらかじめ植樹するための穴を掘っていてくれました。

苗をもらって植えます。
自分が植えた苗には名前を付けることができます。
成長が楽しみですね!

各種イベント
小坂鉄道保存会による、小坂鉄道グッズの販売会が行われます。
車内補充券が描かれているメモ用紙。
車内補充券とは、乗車券を持たないで電車に乗った場合や、乗り越した場合などに車掌さんから購入する乗車券です。
今現在はちょっと分からないんですけど、切符だった時代は、車掌さんが電車内を歩いて車内補充券の手配をしていましたね。

社内補充券のメモ用紙
穴あけパンチで手配してもらいました!

けしごむハンコの小物作り

イベント内容は、小学生ができる内容になっています。
令和7年度のイベント
・小坂鉄道グッズの販売
・消しゴムハンコであじさい柄のオリジナルグッズを作成
・コーヒー、お菓子の販売
・メダカすくい、メダカの販売
・踏切警報器や信号器具の修復作業
・こども食堂
・ドローン体験会
あじさいレールロードの基本情報
今後が楽しみです!


